「草食系男子」、こんな言葉が流行っているらしい。主に恋愛に奥手な男のことを指すみたいだが、最近ではちょっと弱そうに見える男のことも含めて「草食男子」と言って話題になっている。

はっきり言おう。「草食男子」には誰も従わない。

人は自分より強い人間に惹かれる。マスコミには「草食男子」と言われてスポット浴びた、ひ弱な人は勘違いしない方がよい。人というのは自分より強い人間の言うことしか聞かない。これはとても重要な法則だ。

考えて見て欲しい。あなたが普段、心の中で馬鹿にしている人から何か提案を受けたとしよう。仕事が全くできない人から、あなたの仕事に対するアドバイスを受けても、まじめに聞くだろうか?

人は強い人間には従う。しかし、ここで言う「強さ」とは単純に肉体的な強さや地位の高さとは違う。強そうなイメージなのだ。

人は小さい頃から「目上の人には逆らうな」だとか、医者や警察など「権威のある人には従え」というように教えられている。この刷り込みが強いため、例えば、普通の人が白衣を着ただけでも、その人が偽者であることを疑いもしない。

ここが重要なポイントだ。

人は実際にその人が強いか弱いかには関係なく、なんとなく強そうなイメージだけで、その人の強さを錯覚してしまう。人が感じる強さというのは単純な思い込みに過ぎないのだ。

強さというのは演出によって作り出せる。背筋を伸ばし、胸を張って歩くだけで十分、強そうに見えるし、声のトーンを変えるだけでも強さを醸し出せる。

人を従わせたいなら、強そうであれ。草食系男子ではダメだ。