グルーポンが発行したバードカフェの「スカスカおせち」クーポンが話題になった。なんでも2万円のおせちが500名限定で10500円で提供すると謳い、実際にはスカスカおせちが配達されてきたというモノだ。

この事件をきっかけにグルーポン系ビジネスモデルのカラクリが明らかになり、ちょっとした話題になっている。と言っても大筋は以前、このサイトで紹介した「ザッツ・ノット・オール」と「個数限定テクニック」を組み合わせているに過ぎない。

定価を引き上げることで値引き感を出し、個数限定で煽る。王道だ。

まず、エステなどのサービスやおせちなどの食品はどの店で購入しても同じ商品が手に入る電化製品などとは違い、店によって品物が異なるため、基準となる価格が消費者にはわかりにくい。ココがキモだ。

人はモノの価値を他のモノと比較して判断する。逆に言うと比較するモノがないと人は価値を判断できない。そういった状況に陥ると人はなんとなくのお得感に流されてしまうのだ。

そういった状況に陥った人は50%OFF、80%OFFという数字だけのお得感に目がいき、元々の定価を疑いもしない。しかも個数が限られているため、お得なモノを買いそびれる機会損失を過大評価し、飛びついてしまうのだ。

安物買いの銭失いにならないよう、お得感というワナには気をつけて欲しい。